事務局からのお知らせ

2007/11/11 (Sun)

役に立つかもしれないシリーズ24

いよいよ日本列島にも、まもなく冬が訪れます。立冬も過ぎ、寒さも少しずつ厳しくなってきます。雪のしらせが待ち遠しい、そんな季節です。

さて、今日はこんなお話。
『役に立つかもしれないシリーズ24』
ジャック・バウアーもびっくりの24です。ただいまシーズン6が好評レンタ…

今回のテーマは『言語化』
ゆとり教育や海外文化により、日本人の言語能力が著しく低下しています。若い役者達にもその傾向が見られるようになってきました。

何か質問をされると「アレ」や「ソレ」といった指示語を多用したり、流行語などを使うことで、世界的にも美しいといわれる日本語が使われない場面が受け入れられるようになってきました。また、ニュースや新聞を見ない人が増え、ボキャブラリーのない役者達が多いのが現状です。

台本には文章があり、言葉が存在します。しかし、ボキャブラリー能力が無い者が増えると、言葉の意味を履き違えたり、台本を読み取る能力が低下します。そのことによって、解釈の違う作品が出来上がり、作家や演出の意図する表現が出来なくなるのです。

分からない言葉は調べる。ボキャブラリーや物事の意味を知ることで、言語能力が増加し、役者としても人間としてもスキルアップに繋がるのです。
「言葉を話す」役者にとって、言語化する能力は必要不可欠なのです。

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2007/11/06 (Tue)

役に立つかもしれないシリーズ23

早いもので、今年も残すところあと2ヶ月となりました。この時期になると思い出されるのは干支。
さて、皆さんは今年が何で来年が何の干支か即答できますか。

さて、今日はこんなお話。
『役に立つかもしれないシリーズ23』
意外とこのシリーズも定着してきました。更新を怠るとクレームが入るので、コツコツと。今回は少し難しいお話。

今回のテーマは『直感力』
これは瞬間的なひらめきを言います。「人間の第6感」なんて言われ方もしますが、実際には、右脳の働きによるものです。

これがお芝居にどう影響するか。
一般的に、右脳の働きには「想像力、芸術性」があると言われています。一方、左脳には「論理的思考、言語、計算」などの働きがあります。
皆さんが日常生活で働いているのは左脳。恐らくレッスン中は、左脳と右脳が両面で働いてることが多いでしょう。それは、芝居を理屈で捉えている面と、対照的に台詞などから生まれる表現のイメージがあると思われます。
それが悪いこととは言いませんが、ベストな状態ではないでしょう。

多くの芸術家は、右脳の働きが活発であるがゆえに、様々な功績を残しています。役者も同じことが言えます。
瞬間的な直感力=右脳の働きは、じっくりと物事を考え、長時間で生み出されるものではありません。ある程度の集中力と意識的な考えを持ちながらも、リラックスした状態がベストな直感を生み出すのです。例えば、散歩をしている時や食事をしているときの方が、より直感力が働いていることが多いです。

役者は様々な演出に対応するべく、瞬間で物事をイメージしなくてはなりません。直感力は色々な発想を与えてくれます。日頃から意図的に『直感力』を養うことが、役者として活きる術なのかもしれません。

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2007/10/28 (Sun)

役に立つかもしれないシリーズ22

台風一過の本日、SAGでは無料体験レッスンが開催されております。また、SAGの生徒達有志によるラジオ委員会もONAIRされており、芸術の秋に相応しい一日となっております。

さて、今日はこんなお話。
『役に立つかもしれないシリーズ22』
流行や情報の移り変わりが速いこの時代に一石を投じるこのシリーズですが、役者もそこそこ流行や情報に強くなくてはいけませんよ。

今回のテーマは『断片』
役者にとって必要な「三原則」。これさえ出来ればお芝居は出来るのかもしれません。

【見る・聞く・話す】

以前もこの3つについては書きましたが、簡単に見えて難しい。しかしながら、難しいようで簡単なことなのです。
この3つは、皆さんが日常生活で普段、無意識の中で行っていることです。これが生きている証です。お芝居の中で生きていない人はこれが出来ていないのです。
本来、日常生活では台本など存在しません。当たり前の話です。しかしお芝居にはしゃべらなければならない言葉が存在します。恐らくこれが厄介なのでしょう。
お芝居は、「日常の断片」でしかありません。
例えば皆さんが生きてきた人生、今という時間を1時間だけ切り取ったとしましょう。その時間に起きた出来事は断片でしかありません。切り取ってはいるものの、その前の時間や後の時間は必ず存在します、皆さんの過去があるように。

お芝居にも過去があり、未来があるのです。登場人物たちの人生をほんの数時間切り取っただけなのです。だからこそ『三原則』が出来ていなければ、お芝居の中では存在することは出来ないのです。

役者とは、なかなかどうして、大変なものなのです。楽しいだけで済むような甘い現実は忘れることをお勧めします。

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