SAGレポート

声優部週3日コース本科 修了公演「犬は鎖につなぐべからず」

2014.4.21

3/6(木)〜3/9(日)に声優部週3日コース本科の修了公演「犬は鎖につなぐべからず」が松濤アクターズギムナジウムB1FのライブスペースOMEGA TOKYOにて行われました。

今回の題材は岸田國士氏の戯曲集にある題材をケラリーノ・サンドロヴィッチ氏が潤色・構成したもの。

複数のキャラクターとストーリーが織り成す群像劇。
演技をするシーンが細かく変わっていくため、集中力を保つのが大変だったのではないでしょうか。

この舞台をもって週3日コース本科の皆さんはSAGを修了となります。
演出を担当いただいた北島善紀先生、そして舞台監督・音響・照明スタッフの皆さま、この場を借りて御礼申し上げます。

舞台を終えたレッスン生達に感想を聞いてみました。

レッスン生感想

出口翔太

二年間早かったです。あっという間です。

今回の修了公演は、松濤での舞台公演の中では一番学べたものが多かったのではないかと思います。
まぁ今までがあったからこそ、わからなかったことがやっとしっくりわかってきて自分の中で明確さが出てきたんだと思います。

己を知るということを今回はより実感できました。
悔しい思いもしましたが、このメンバーと北さんの演出で舞台をつくれて本当に良い体験になりました。
本当に感謝しています。

これからは自分の課題をクリアしていきながら、もっともっと人生経験をつんで素敵な役者を目指します。
ありがとうございました。

小林祐貴

キツかった!中間では肉体を、そして今回の修了では精神をすり減らしながらの日々でした。何度挫けそうになったことか・・・
わずかながら残っていた雑草魂でなんとか乗り越えることが出来ました。北さんからしゃべれ!と何度言われたことか・・・

自分がしていることと、客席から見えているものが違うということを実感しました。
ここに来てようやく演技というものを真剣に考えられたかなと思います。

しかし、本番は今までで一番リラックスしてやれたなと思います。良いのか分かりませんがひたすら無心で相手と会話した気がします。

まぁ無事SAGでの2年間を完走できたしいっかー! 少しでも成長した自分を見せられたらいいなーと必死にがんばりました!

小林聖尚

「会話をしろ」
よく北さんに言われていた言葉です。

僕はこの修了公演を終えて、今までの舞台で会話が出来ていたのかな?と振り返りました。
それ程までに、北さんがおっしゃった言葉は衝撃を受けるものばかりでした。

今回の公演も、本番を迎えるまでに色々と苦労しました。衣装が揃わない、小道具が揃わない、芝居が出来ない……。
挙げ句の果てに本番三日前に声が出なくなる。
死にたくなりました。
しかし、本番では皆テンションが上がっていたのか、良いものが出来たと思っています。

SAGでの二年間の集大成、それを終えた時の達成感や虚無感はありましたが、いつも言っている通り、一つの通過点に過ぎません。
僕はこの公演で学んだことを大切にして、更なる高みに行きます。
とても身になることを学べた、そんな修了公演でした。
ありがとうございました!

岩下恵莉

私は今回、中間発表会の時の演技ももちろんですが、スタッフワークがあまり出来なかった事がすごく心残りだったので、 今回こそはしっかりと取り組もうと心に決めて、小道具を担当しました。
まだまだ足りない部分はあったと思いますが、今までよりも積極的に動く事が出来たので、中間の時からしたら成長出来たし、自分の意識が変われたと思います。

演技は、短いセリフながらテンション高めにとにかく明るく楽しそうにやるっていうのが私にとっては本当に難しくて、共演者にはかなり迷惑を掛けました。
結局最後まで納得の行く芝居が出来ず、後悔の残る舞台となりましたが、それでもこのメンバーでずっと一緒にやって来れた事がとても嬉しくもあり、支えてくれた皆に感謝の気持ちでいっぱいです。

そして休む暇もなく熱く指導して下さった北さん、大掛かりなセットや私達の舞台を何倍にも輝かせて下さった舞台監督、 音響照明スタッフの皆様、毎回遅くまでずっと支えになって下さった事務局の皆様、本当にお世話になりました!
お越し下さったお客様の温かさにも救われて、怪我なく無事にこの2年間の幕をおろす事が出来て幸せに思います。
ここで出会えた全ての皆様に最大級の感謝を込めて、本当に本当にありがとうございました!

ここで過ごした日々は忘れません!
松濤に来て良かったと心から思います!
お世話になりました!

牧田史香

みんなが感じていたことかと思いますが、今回の公演では北さんの「喋ればいいんだよ!喋れば!」という言葉に随分悩まされた気がします。
相手に喋りかけているつもりなのに届かない、そんなモヤモヤがずっと心の中にありました。

そして気付いたこと。
相手の台詞をちゃんと聞く、ということ。

これもたくさんの先生方に言われてきたことですが、北さんの授業を受けて改めて理解できた気がします。
これが簡単なようですごく難しいことでした。

この公演で、私も少しは喋れるようになったかな。
役者さん、スタッフさん、お客さん、全ての人に感謝してまた次のステップに進みたいと思います。
2年間本当にありがとうございました!

鈴木恭子

私は週1から週3に移ってきたので、3年間の集大成となる舞台でした。
千秋楽のカーテンコールでお客様に頭を下げた瞬間、思わず涙がこみ上げてきました。

一番最初に台本をもらった時、台本の分厚さに「えらいもんが来た」と思いました。いざ本を読んでみると、慣れない言い回しや用語ばかり。

全体を通して大きなドラマがあるというよりも、オムニバスでそれぞれの日常や人間関係を描くもの。昭和初期という舞台設定は楽しみではありましたが、最初はわからないことが沢山で台本もなかなか読み進められず大変でした。

今回は会話でどんどん進めていく舞台なので、「見る、聞く、喋る」ということが出来ないと、途端にお話がわからなくなってしまい、稽古は全員がとても苦労しました。

お芝居の基本であるはずの事が、今まで自分たちが出来ていると思っていた事が、いかに出来ていなかったか。演出の先生はそこを流さず徹底的に指導して下さいました。
「舞台はアンサンブル」稽古中、先生からずっと言われ続けた言葉で、今回の舞台でその意味、大切さを強く実感しました。

SAGはこの舞台で最後です。同時にそれぞれ新たな道のスタートラインに立ちました。休んでなんかいられません! SAGで学んだ3年間を礎にさらなる発展を目指します!!!

一緒に学び戦った仲間たち、厳しく熱心にご指導下さった先生方、レッスン以外でもたくさんのサポートをしてくださった事務局の皆さん。
そして、舞台を観に来てくださったたくさんのお客様。支えてくれた家族や友人。3年間、本当にありがとうございました!!!!!

市川裕美

小屋入りから本番挨拶終了までの一週間、芝居にどっぷりつかった日々は本当に幸せでした。また役に助けられたと大いに感じました。
いつもパワーを発散する役が多かったので、違う役柄をやって新たな弱点を知ったり、逆に長所を見つけたりと今回も大変勉強になりました。
これで卒業、皆と別れるのは本当に寂しいけれど、やっと卒業した!という気持ちもあります。
ここからが勝負だと思っています。演技の技術だけでなく、魅力的な人間になること、この人のお芝居が観たいと思われるような人間になることが目標です!
長い間大変お世話になりました。これから良い報告が出来るように頑張って参ります!


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