俳優部基礎科　修了公演　レポート

2017.3.24

3月4日・3月5日
俳優部基礎科による修了公演「The LONG ROAD」を上演致しました。

登場人物が5名しか出てこない物語、シンプルな舞台構成に、演者一人一人の技量が試された作品でした。

家族の一人をなくし、混乱しながら、生きる気持ちを持ち直して行く様が淡々と描かれ、丁寧なお芝居を心掛けながら挑みました。

出演した俳優部の感想をお届します。

レッスン生コメント

杉谷紗也佳

最後の最後まで彼女の事を完全に理解する事は出来ませんでした。
でも、自分にできるエリザベスを最大限に出しました。

お客様の書いてくださったアンケートの中にちゃんと私の伝えたかったエリザベスを分かってもらえていたのはとても嬉しかったです。

今後の目標として、役の私ではなくて、これからは私の中の役を魅せていきたいです。
舞台で生きられる役者になります。

今回の修了公演でそれを1番に思いました。

また次にお会いした時、成長した杉谷紗也佳を観て欲しいです。

大根田隼知

修了公演ということで、1年間の集大成となったのですが、すごく楽しんでやり切ることができたと思います。しかし、1年間学んだことを全部出し切ることができなかったので悔しい思いとともに来年への頑張りに繋げられたらと思います。

今回の役作りはとても難しく、なかなかうまくいかなかったのですが、クラスの人達に助けられてなんとか本番までに出せるようになり、すごくありがたいと感じました。

それに今回は演出の山下先生だけでなく、音響さん、照明さんにもお手伝いいただき感謝したいです。この修了公演の反省を生かし、来年も頑張っていきたいと思います。

山野悠理

終わった瞬間、私の中は空っぽになりました。

12月下旬から毎日一緒にいた彼女は、私の日常すら侵食していきました。歩き方はガニ股、無駄にストレスがたまる。そのストレスをレッスンで叫んで発散。その分、周りにも迷惑をかけました。しかし、そうでもしないと、私は舞台上で彼女にはなれなかったと思います。観てくれた方に、私ではなく「そこにエマがいた」と言われたのはとても嬉しく思いました。

エマに出会えてよかったです。彼女を演じる事が出来て良かったです。勿論、まだまだ不十分な面は沢山あります。クリア出来ていない課題も沢山あります。今回の舞台を経験値にして、私の長い道のり、確実に一歩ずつ進みたいと思います

山本瑳矢

基礎科のみの少ない人数で一人一人の出演量が多い自分達が中心の舞台。他人としっかり関わるお芝居。自分はお金を出して観にきてもらうような演技が出来るのだろうか。やってやるという気持ちはありましたが、それでも圧倒的な経験の無さに不安でいっぱいでした。

台本を頂きキャストが決まった時は台詞の多さ物語の難しさに、自分がこのお母さんとやるんだという実感がなかなか湧きませんでした。稽古が進んで行くうちにどんどん焦りも出てきて、案の定感情の作り方魅せ方など全く分からずエリザベス・マッケラン役を演じさせていただきましたが、本当に彼女を演じるのはとても難しかったです。