俳優部 中間公演レポート
2017.1.15
12月中旬、俳優部中間公演を行いました。
今回の公演では基礎科と本科が合同となり、卒業生もキャスティングに入りました。
演技経験もバラバラな、いつもとは違うメンバー。自主稽古も、話し合いもたくさんしたことと思います。
シェイクスピアの舞台に挑んだ俳優部の感想をお届けします。
レッスン生感想
男役を演じる事はとても大変でした。
私自身、完全な男性役を演じるのは初めてで、男性の立ち振る舞い・セリフ回し、そして何より男同士の友情をどう演じるか…。
上手くいかないことに何度か心が折れそうになりました。
でも、こうして公演を終える事が出来たのは、1つの答えを見つけ出したからです。
私は男性を演じなくてはという考えに縛られすぎて、単純に男女関係なく、友を好きな気持ち・助けたい気持ちが無くなってしまい独りよがりな演技をしていた事に気付きました。
この事に気付けたのは、講師の北島先生を初め、先輩方、同期、支えてくださった方々のおかげです。本当にありがとうございました!
基礎科 杉谷紗也佳
本番ぎりぎりまで不安で時間が経つのが早かったです。
役も普段の自分とは全く違い、なかなか振り切れる事も出来ませんでした。直前まで「下手くそ過ぎて場がもたない、お前の出番全部カットする」と講師に言われて、どうしていいのか分からなくなったりもしました。
しかしゲネ以降はやるしかない、楽しもうと切り替えなんとか最後までやりきる事が出来ました。出番直前は緊張してガチガチになっていましたが、みんなが声をかけてくれて落ち着く事ができました。
公演DVDを見て自分でも本当に下手くそだと再確認しました。直した方が良いところも色々見つかったので次の公演に向けて頑張ります。
基礎科 山本瑳矢
芝居は生き物と例える人がいますが、今回のヴェニスの商人の舞台はそれを感じました。本番を繰り返したりするうちに、良くなったり、悪くなったり、お客さんの感じ方とかで、芝居の流れがなんか違ったり、お客さんと役者を含めて、舞台の空間が色んな形に変化、成長を遂げる感じがしました!全然芝居が良くならなくて、悩んだり、考えたりする時もありましたが、何かを感じて、心を動かしたら、オッケーなんです、それなのに、無駄なこと考えたりね、役者だという欲というのは、芝居の邪魔しかしませんね、痛感しました。
役として、舞台に立って、その場にいる人と関係をしっかりとって、喋る!それを役立てるものを考える!単純だけど難しい、まだまだ若輩なので、いっぱいこれから試して力をつけていかなくてはと、二年目になって改めて思った、中間公演でした。
本科 西村友二
今年に入り声優部から俳優部に移動しました。
シェイクスピア作品をしたかったからというのが大きいです。
初めてのシェイクスピア作品。一つの鬼門だったのが独特の言葉遣いや言い回しです。演じている自分ですら落とし込むことは時間がかかりましたし、正直なところ最後まで納得のいくところにはいけませんでした。古典演劇の難しさを痛感させられました…
そして耳にタコができるほど講師の方に言われた言葉が『喋れ』でした。
これは古典、現代劇変わらずに言えることですが普段使わない言葉だけにどう相手に伝えるかが悩まされました。
日常の稽古場でも基礎科・本科・OBと、初めて演技をともにする方だらけで、歯車が噛み合わずに苦労していました。ですが稽古が終盤に向かうにつれてコミュニケーションも増え舞台をよくするために各々話し合うことで、高め合うことが出来ました。
あとは何より、本番を全力で楽しみ、来てくれたお客さんや相手を感じながら役として立つこと!自分たちが楽しまなければお客さんも楽しめない!ましてや喜劇なのだから本気で役として喋れば観てる側は引き込まれるだろうし笑ってもくれる、そう思って最後までやりました。
自分はその思いを貫けたと思っています。
本科 新田展之
最後に俳優部メンバーをご指導頂いた北島先生。
千秋楽まで彼らを導いて頂き、誠にありがとうございました。
また公演にお越しくださり温かく声援くださった多くのお客様に、心より御礼申し上げます。
TEL:03-5310-3535 FAX:03-5310-3838
MAIL:sag@actorschool.jp
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