声優部基礎科 アトリエ発表会
2016.7.22
6月20日。声優部基礎科による演技の発表会が行われました。
アトリエの中に2軒の家が建っていると想定し、家の中では母親がご飯の支度をしたり、庭の手入れをしたり、子供は食事や学校の準備など、すべてパントマイムで演じながらお芝居を進めていく演目でした。小道具の使用は一切なく、体の動きで何を持っているのか、どんな動作をしているか、観客へ分かってもらわなければいけません。
SAGに入所して初めて人前で演じる発表会。レッスン生の感想を紹介します。
レッスン生感想
栗原榛希
初めての発表会ということで当日の朝から緊張していました。失敗したらどうしようとかそんな不安も多くありました。
しかし自分は、この発表会が楽しみだったということもあり、緊張もしていましたが、すごくわくわくしていました。
自分は元々声優という分類にしか興味が無く、舞台演技等にはほとんど興味がありませんでした。ですが、演技のレッスンを続けていくうちに舞台演技もやっていてすごく楽しいなと思い始めてきました。そういった気持ちもあって、いざ本番になれば、本番前まであった不安の気持ちも全く無くなっていたので、むしろやりやすかったです。
そして、今回の発表会を通して自分についての課題も見つけることができとてもいい経験をさせていただいたなと思っています。その課題をこれからのレッスンや自主練習等でクリアしていけるように、また、いざ本番となった時にしっかりとそのクリアした課題が実践できるように、努力、準備をしていきたいと思います。
永井沙和
今回の演目は舞台上に椅子があるだけで後はすべて無対象で表現をしなければならない…
その時代のキッチンって?扉の開け方は?鶏は何羽いるの?物が無い場合の想像力と感じることの難しさ、「台本は覚えるではなく入れるもの」と先生が稽古の時に仰って、だから会話にならないし台詞が出てこなくなるのかと気付かされました。
言わなきゃ動かなきゃと考えていたせいで狭い範囲の表現になっていたし、緊張でまったく楽しめていない自分がいて、これじゃ見てる人もつまらない!!本番は舞台で生きる!楽しむ!と意気込んだおかげか良い緊張感で挑めちょっとワクワクしてました。
一番大変だったことは台詞を入れることでした。11歳の子供の役をやらせていただいたのですが、子供らしさを出すのが私の中での課題で、元気のよさ、動き、声の大きさ、声の高さを考えていましたが、子供ならどのような行動をするだろうと考えるのではなく、登場人物に自分がなりきることの大切さを学びました。
相手が言ったから自分の台詞を言う、動きが終わってから台詞を言う、相手と上手く会話をすることができない。日常ではできているはずのことがこんなにもできなくなってしまうのか、と自分でも驚きました。
今回の発表でクラスメイトとの仲は深まりましたし、お互いのいいところや足りないところをいい合えるすごくいい機会をいただいたなと思います!
谷内遥香
私にとって、初めて観客の方々がいる前で演技をするという特別な経験になりました。いつもレッスンをしているのと同じ部屋なのに、まったく違うところにいるような感覚になり、始まるまでは不安しかありませんでした。しかしそのなにもかもが新鮮な体験で、「やってしまったな」と思う場面もいくつもあったのですが、観客の方にみていただくというのがうれしくて、なによりも楽しかったです。
先生が何度もおっしゃっていた「お芝居は演じるのではなくそこに存在しているということが大切、存在していれば言葉や仕草は自然とでてくるものだ」という言葉、しかし私はその感覚をなかなか掴むことができず、四苦八苦する日々が続きました。段々と「先生がおっしゃっていたのはこういうことだったのか!」と気づきましたが、まだまだ自分は発展途上です。今回得られた感覚を大事に、これからもたくさんのことを吸収していきたいと思います。
TEL:03-5310-3535 FAX:03-5310-3838
MAIL:sag@actorschool.jp
このページに掲載されている記事、画像、音声の無断転載を禁止いたします。