SAGレポート

声優部本科中間公演レポート「Mr.スランプ〜○日目の缶詰〜」

2015.9.26

9月12日(土)・13日(日)に声優部本科中間公演「Mr.スランプ〜○日目の缶詰〜」が行われました。

今回は複数のオムニバスストーリーで構成された内容となっており、演出の藤井ごう先生からは「一人二役以上」という課題をいただき稽古に励みました。

レッスン生の皆それぞれが課題に直面し、試行錯誤でなんとか本番を終えることができました。

これも偏に演出の藤井ごう先生の暖かいご指導の賜物です。

この場を借りてお礼を申し上げます。

本番を終えたレッスン生達に感想をもらいましたので紹介させていただきます。

レッスン生コメント

金山ひかる

今回一番思ったのは『連携が取れていない』と言うこと。演者同士、演者と裏方、裏方同士、演者と事務局としても、どこもしっかりとした連携が取れておらず、小屋入りからの一週間で慌てて準備することが多くありました。

正直、稽古の初めはなかなか練習できなくて全然楽しくありませんでした。

それは周りから見ても明らかだったようで、芝居の時よりも、音響や小道具係りとして仕事をしている時の方が輝いていたと演出の先生にも見抜かれていました。

後半になると全体からやらねばという思いが出てきて、少しはまとまり始め楽しく演じることができるようになってきました。

やはり舞台は皆で作るもので、どんな小さなことでも舞台に関係する事なら皆で共有して作っていくべきなんだなと実感しました。

桑島侑介

今回の公演、一言で言うと本当に楽しかったです。新しい発見の連続で、中でも特に私がこれからも大事にしていこうと思ったことが2つあります。

1つ目は役の目的を明確にすることです。

その役がその瞬間何を目的として動いているかを常に念頭に置くことで、今までどう動いたらいいかばかり悩んで結局動けないことが多かった私が、台詞と共に自然に身体が動くようになり、自分でも驚きました。

2つ目は相手を動かすことです。

演出で決まった動き等はどうしても段取りのような形になりがちだったのですが、それは自分の台詞や動きが相手に影響していなかったからだと気づきました。

自分がどうしたい、相手にどうしてほしいという意思を明確にぶつけることで、自然と相手も動きやすくなるのだと感じました。

上の2つの他にも多くの発見があり、とても多くの実りある中間公演だったと思います。本当にありがとうございました。

中岡祐貴

今回の中間公演を通して、舞台の上で生きるということの難しさ、面白いとはなんなのか、改めて考える時間を頂いたように思います。

舞台上で起こることをその場で反映していくことの難しさや相手と会話するということがどういうことなのかを考え、相手に対して見る・聞く・興味をもつ、という基本的なことがとても重要で今後の課題でもあると感じました。

また、自分自身が面白いと思う表現はお客さんには伝わらない、シンプルなものほどお客さんが想像し、楽しんでくれるのだと気づきました。

改めて気づいたこと新しく知ったことしっかりと反芻し、今後の活動に生かしたいと思う公演でした。ありがとうございました。

下平奏恵

反省点はたくさんあるけれど、無事終わってよかったというのが今の気持ちです。

今回はオムニバス形式だったので、芝居自体で関わらない人がいたり、グループごとに練習量や熱量や完成度などバラつきがあったりして、上手くまとまりませんでした。

ですが、クラス全体で作っているんだという意識が出来てきた時、少しずつ1つのものに見えてきたように思います。

個人的なことをいうと、今回の中間の稽古の中で、前よりもちょっとだけ、自分を開けるようになった気がします。

先生に気付かされ納得させられることがとても多く「もっと出せたら…もっと楽しめたら…!」と模索するようになりました。遅いかもしれませんが(笑)

これからは型が決まる前から楽しめるようになりたいです。初めは自由度が高く戸惑いましたが、指示待ちではダメですよね!

もっと自分から楽しむ姿勢も大事だと改めて思いました。ありがとうございました!精進します!

北崎仁美

今回の中間公演は作品の名の通り、「スランプ」に陥りました(笑)

「心からの言葉を相手にぶつける。難しい!」ともやもやする毎日でした。

本番当日でも、帰っては人形相手に言葉を届ける練習!!

でも思うようにはなかなかいきませんね(笑)苦しいです!

藤井先生は、自分からアドバイスを詳しく言いません。

あくまで考えさせて私たちが導いた答えでスランプと向き合うことを課題として残してくれた気がします。

苦しくても、もがいて、スランプに逃げないで向き合いたい!その気持ちが今の私を動かしてくれます。

最後にわたしの好きな台詞を(笑)

「ゴールが見えないということは、眼前小さな目標よりも先を見られているということ。」

頑張っていきます!!

内田孝一

一つの舞台で二役やったのは初めてでした。

どちらも違うタイプで、それぞれ力を入れる点が異なり苦労しました。

しかし、どんな役を演じるにしても、ましてこの先”演技をする”ということで大事なことを学べました。

「人間は常に大なり小なり目的を決めている、そして常にそれを達成しようと行動している」

「台本に書かれた結果を追うのではなく、その結果に辿りつくためのプロセスを大事にする」

「発見を忘れない」

これが、自分が今回中間公演を通して得た財産です。

様々なプロの方に触れて学ぶことの殆どが、日常あたりまえにやってること。

それを演じようとすると、途端に出来なくなる。難しい。まるでスランプ(笑)

日常やってることが演技でも同じ感覚でできちゃったら、役者になろうと思わなかったと思う。

だからこれでいい。これがいい。辛いけど楽しい。だからやめられない。

一生触れていたいと改めて思えた。

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