SAG週1日ベーシッククラス修了発表会!!
2015.4.4
2015年3月上旬。SAG週1日ベーシッククラスの火曜昼クラス、火曜夜クラス、日曜昼クラスの3クラスが修了発表会本番を迎えました。
演目は全てのクラス違うもの。火曜日の2クラスは、紙芝居を用いてエチュードを交えながらに自分たちの世界を作るという発表。日曜クラスは女の子の一生を、全員代わる代わる演じて描いていく作品の発表でした。
良くも悪くも、それぞれのクラスの色が大きく出た発表会になりました。
養成所という場所は、クラスメイトでさえライバルという環境。仲良しごっこはしていられない。しかし、チームで作り上げなければいけないから、ライバル視しているだけでは前に進まない。お客様のために、自分のスキルアップのためには、ライバルや嫌いな人とも素晴らしい作品を作らなければいけない。業界で生き残っていくには、そんな「器用さ」も必要なのです。
クラスによっては喧嘩や言い争いもありました・・・。
まだまだ器用でないSAG生。でもSAGにいるうちに、この大変さにもがき苦しんで、今後さらに成長してくれることを祈っております。
レッスン生感想
火曜昼クラス 洪 伶奈
発表会を終えてただ一言、「プロを目指せるクラスではなかった」という感想です。人に見せるという意識が足りなさすぎたように思えました。
「自分達が楽しんだ上で、見ている人の事も楽しませられたら素敵」というような台詞が作中に出てきましたが、正直なところ私は楽しめなかったし見ている人も楽しませられた気がしません。なんて説得力のない事でしょうか。
自主性を重んじながら指導して下さった講師さま、発表会という場を設けて下さった事務局の方々、そして何より時間を割いて見に来て頂いた皆様に感謝と申し訳ない気持ちでいっぱいです。
これが第20期Kクラスの実力です。今期のような発表会にしないよう、来期は奮闘します。
火曜昼クラス 安田しずか
今回の修了発表会、SAGに入所して二回目の舞台となりました。
一回目の合同発表会では体調の自己管理不足で散々な結果ではありました。
そして今回の修了発表会、やはり思うような演技が出来ず後悔の念でいっぱいです。
自分たちで一から考えて演じる。難しい課題でありました。
クラス全員で、あーしてこーしてと話し合いはしてきましたが、もっと言えたことはあった、あの時こうしていれば、という事がたくさん頭に思い浮かんでいます。
講師から、全力でやれと言われた言葉を実行出来ずに、悔しいです。
次こそは、演じる自分も、見てくれるお客さんも楽しんでもらえる舞台を作り上げていきたいと思います!
火曜夜クラス 日沼烈史
「エチュードを舞台としてみせる」
はじめて今回の舞台の内容を聞いた時、絶望を感じました。
即興劇は本当に芝居が上手い役者がやって初めて人に見せられるレベルになる、ベテランの役者がやったって一筋縄でいかない。そう思っていた僕にとって、青天の霹靂でした。
そんな不安を抱えながらのスタートでした。
僕たちのクラスは7人しかいません。その中で形にしていく。
僕は舞台経験がありましたが、台本がある状態で役作りをしていました。
それが今回は設定はあるものの、何もかも一から作るという作業に相当苦労しました。
自分の言葉で伝えるという、日常生活ではごくごく当たり前の事が出来ない。それを今回すごく実感しました。
言葉を扱う者としてすごく勉強になった2カ月でした。
今回こういった場を頂き、サポートして頂きまして、ありがとうございます。
僕にとっては今回が松濤での最後の舞台になりました。すごく大変でなかなか思う様にいかない事もありましたが沢山の稽古を重ね形にしていき本番は楽しんでやれました。
本当に本当に、ありがとうございました!
火曜夜クラス 渡辺美香
入所して早一年。週一クラスでの最後の舞台が終わりました。
歳を取ってからの役者志望故に焦って上京し、しかし上京したてで生活や環境にも慣れず。仕事との両立も上手くできずにやきもきし、精神的にも苦しく悩みのほうが多かったラストスパートでした。
本番直前だというのに、ゲネでは緊張も加わって、「最後なのに、楽しませるどころか、私もそもそも楽しめるのだろうか」と、どきどきしっぱなし。しかし時間は待ってくれない。
「自分なりに、紙芝居の読み手である先生役を精一杯演じよう。先生として皆と接すれば、私も自ずと先生の感情になれる」と、私が思う先生役を改めて心に刻み、本番に挑みました。
私は、役者としての精神も技術もまだまだ未熟です。しかし人生も同じで、自分の中では少しずつでも確かに成長して歳を重ねています。今回の経験も、成功も失敗も踏まえて、また私の糧になりました。
人生のように、苦しみ悩みながらも確かに成長して、どんな形でも大好きな創作や表現に関わって生きたい。そう、改めて感じさせてもらいました。
一年間、本当に有り難うございました。
日曜昼クラス 河野伊代
前期の発表会は出演時間が10分にも満たなかったのですが、今回の教室発表会は色々な役を演じるため、1時間ほぼ出ずっぱり。移動も焦りましたが、とにかく気持ちが良かったです。
ある女の子の一生を描いた話だったため、様々な年代を演じることができました。それぞれ演じ分ける難しさがありました。
子供を怒る母親が1番最初の役だったのですが、「怒る」といっても色々な怒り方があります。いつも聞き分けのない子供に対してなのか、今回たまたま怒っただけなのか。1つ1つ考えて表現して講師の先生に意見をいただく。毎週役が出来上がっていくのが楽しかったです。
もう1つ難しいと思ったのは、複数人で役を引き継ぐため矛盾がないようにすること。
恋人とケンカをした理由は? 結婚相手はどんな人? そもそも主人公の性格は?
講師の先生にアドバイスをいただきながら、みんなで考えていく楽しさがありました。
反面、前の人の芝居を見て受け取る、次の人に渡す難しさがありました。
週を重ねるごとに矛盾がなくなっていく感覚は楽しかったです。
マイムがへたくそだったり、芝居が流れたり、まだまだ課題は残ります。もっと芝居をやりたい、と改めて感じることができました。
日曜昼クラス 髙橋雅人
演技経験がなかったため、前期は訳が分からず必死だったのを覚えているが、今回は余裕をもち、自分で考えて演じることが多少できるようになった気がする。
今回の経験を今後の演技に生かしていきたい。
今後の課題
・滑舌がまだよくないので、滑舌のトレーニングが必要
・場面にあった感情を引っ張り出すことが難しかったため、瞬間的に適切な感情を出せるようにするトレーニングが必要
・自分がミスをしてしまった時に、笑ってごまかしてしまっていたので、ミスしたときは笑わないようにする
・自分にはまだ仲良しこよしの部分があるので、他の人の役を奪うくらいの強い気持ちをもって今後は演技レッスンを受ける
TEL:03-5310-3535 FAX:03-5310-3838
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