SAGレポート

俳優部基礎科、修了公演を終えて

2014.3.22

俳優部基礎科、修了公演を終えて

2/28(金)~3/2(日)の3日間。俳優部基礎科の修了公演がOMEGA TOKYOにて行われました。

去年の4月に入所してきて、冬に1発目中間発表舞台(シェイクスピア)を行ってから、すぐさま修了公演の稽古に入った俳優部。中間発表舞台での【自分の課題】のリベンジを修了公演で!と意気込むものの…演出の講師が変わると、また新たな課題が見えてくる。

いくつも課題が増えて、押しつぶされそうになった時もありました。けれど稽古が進むうちに不思議と「なるほど前回の舞台でできなかったことは、こうゆう事だったのか!!」と、点と点が線でつながって、答えが出てくる瞬間もあったようです。お芝居は、だから楽しい。だからやめられない。

色々と苦難もありましたが、無事本番を終えた俳優部に感想を聞きました。

レッスン生感想

伊藤さりい

作品の中で扱われているものが、人の死と遺された人間達というとても身近なものだったので、どう関わっていいのか、とても悩みました。
稽古期間中は台本に夢中で、感情を抑えざるを得ないほど、大きいものが中にあるっていうのはどんな感覚なんだろうとずっと考えていました。
どうしたら伝わるか考えていました。

でも終わった今、人にどう見せるかを考えることは、作品の中の人物にも、同じ境遇の人にも失礼なんじゃないかと感じました。

少しでも誠実に作品と向かい合いたいし、それと同じくらい観客にも分かりやすく伝えたい、両立するためにどうしたらいいのか、どういうアプローチを台本と演技にすればいいのか一年悩みたいな、と今後一年間自分が何をするべきかを発見する場になりました。

関わってくれた皆さんありがとうございました!

仲間恵

修了公演を終えて。

中間発表でやったシェイクスピアとは全く違う話、演出、ということで不安でいっぱいでした。
ですが、演出の山下さんの言ってくださることはとてもわかりやすく、想像がしやすかったです。中間でのたくさんの反省点をふまえてきちんと立つ、ということを意識してやっていましたが、まだまだ基礎や想像力が足りなかったです。

言葉を大切にすること、会話を大切にすること、自由になること、お客様に何が伝えたいのか?どうしたら伝えられるのか?

もっと仲間と話し合って、みんなとお芝居をしていけるようにしたいです。

佐藤ちあき

今回の修了公演で自分の基礎がいかに足りていないかという事を改めて痛感しました。
自分の台詞ばかり見つめてしまい、相手の事を見られていませんでした。
自主練の場でも、上手くまとまらず、迷走したまま小屋入りしてしまいました。

もっと話し合えたのではないか…自主練の仕方ももっと他にもあったのではないか…。
言葉のイメージをもって喋る事はどういう事なのか。どうすれば相手が芝居しやすくなるのか。そして、お客様に提示するにはどうすれば分かり易いのか。

公演は終わりましたが、考え続けます。普段の生活から意識し、これらの反省点を少しでも多く次に活かしたいです。

羽田野葵

修了公演を終えて、自分自身が全く基礎ができていない事に気付く事が出来ました。

中間発表で教わった事が修了公演を終えてやっと分かりました。

どんなお芝居においても基礎がきちんと出来ていないと、見てくださっているお客様には話の内容すらちゃんと伝える事も難しく、自分が表現したいことや、演出家に求められている事にも応えられないのだと理解し、認識出来たのが収穫です。

お客様に楽しんでもらえる事はもちろん、そのためには常に見られ、見せているというサービス精神に似た意識を絶えず持ち続ける事と基礎をしっかり身につける事。

今後の成長に大いなる影響を与える事を学んだ公演でした。

一覧に戻る

Copyright©2003-2016 LEOPARD STEEL附属俳優・声優養成所 松濤アクターズギムナジウム All rights reserved.