SAGレポート

17期俳優部修了公演「患者」レポート

2012.4.12

3月初旬、17期俳優部の修了公演が行われました。

本来、俳優部の修了公演は基礎科によるものですが、今年度も俳優部の人数が少ないこともあり、本科と合同での開催となりました。

12月に行われた中間発表会から休む間もなく修了公演の稽古に入り、1年間の集大成として臨みました。

全員が初めて挑戦するミステリー作品。はたして犯人は・・・というポイントよりも、はたして俳優部の生徒達はこの作品を通じて何を感じ、何を学んだのでしょうか。

俳優部基礎科

小松 佑大

基礎科の修了公演ではありましたが、僕ら3人だけでは舞台は作れなかったと実感しています。
中間発表もそうだったはずなのに、実感できたのが今更とは情けない。
芝居はアンサンブルだと北さん(北島善紀先生)がよく言われますが、制作でも同じことであり、多くの方々の協力があってここまでこれたのだと感じます。
舞台上で「聞いて・見て・しゃべる」はできていたか。自分ではわかりません。さらにトレーニングを積み、お客さんに「何かを得た状態」で帰ってもらえるよう精進します!
演出の山下悟さんをはじめ、関わってくださったすべての方々に感謝します。ありがとうございました!

家田 悠生

初めて講師でもなく先輩でもない演出家の方だったのですが、最初はまぁ大丈夫だろうなどと考えていました。ところが、いざ稽古が始まってみると、役として舞台に立てているのかどうかわからなくなり、不安になりました。

このままではまずい、と不安を抱えたまま稽古を繰り返していると、気がつけば本番まで一週間。せめて言われたことだけはきっちりやろうと思いながら迎えた本番では、ただもう必死になるばかりでした。
恐る恐る感想を尋ねると、今までの不安を取払うような言葉をいただき、本当に救われました。
これからはこのスタンスに加え、もう少し枠の中で手足を伸ばせたらなと思います。

山田 隼平

シェイクスピアのような台詞劇ではなくミステリー。場の雰囲気、間、緊張感をとても大切にする芝居でした。なので、舞台上で誰かの集中がほんの少し切れただけで、歯車がずれだして、台詞だけを提示し、中身のない糞みたいな芝居になってしまいます。とにかく「見て・聞いて・喋る」その上自分は、普段の自分とはかけ離れた「刑事」という役。いや、自分とかけ離れてるなんて思ったが故に、自分の頭の中に変な刑事のイメージが出来てしまい、本番前‥いや本番中でもそのことで頭がいっぱい。二枚目を目指したり、コロンボを目指したり。兎に角悔しい、こんな自分誰にも観てほしくない、何より自分がみたくない。



俳優部本科

松田 葵

初の覆面レス…いや、包帯を顔にグルグルの役(患者)。
動けない・苦しい・暑い・首痛い。
出番も台詞も少ないけど、動けない役がどんだけ大変か感じることができました。
緊迫感はだせたかな?
見た目だけでなく雰囲気でも気持ち悪さはだせたかな?
あと、私だったら浮気ばっかの旦那はすぐに捨てます。
キャシーはもう少しキャラを作りこんどかなんかったなと後悔。台詞がないところ、アドリブ的なものは“松田葵”だった、と指摘を受けました。全くもってその通り。
くそー!早く別の舞台やってこの課題を克服したいぜ!!

斉藤 大希

今回、基礎科の修了公演に、参加させていただきました。 アガサで、山下さんの演出で、北島さんの公演とはまた違い、とてもいい経験になりました。
ありがとうございました。

佐々木 絵里奈

SAGに入所して最初の舞台は、シェイクスピアの『十二夜』でした。
その後の二度の舞台も台詞劇で、話すことの大変さと面白さを感じました。
SAG生として最後の公演は、今までと違うアガサ・クリスティーの戯曲。
舞台も現代で、台詞で運ぶのではなく間を大切にするもの。
わくわくと、期待が高まりました。
同時に戸惑いと不安も大きかったです。
また、今回は演出も演劇集団円の山下さんにつけて頂き、緊張もしていました。
練習も自分達だけでの自主練習が多かったです。
多分皆同じような気持ちがあったと思います。
だから、自主練習が有意義なものになりました。
意見を出し合い、確認し、どうしたら面白くなるか考えました。
時にはぐだぐだになったりもしましたが、そんなことも良かったと思います。
この修了公演で得たものをこれからの糧にしていきます。
ありがとうございました。

高橋 茜

シェイクスピアではなくアガサ、喜劇ではなくサスペンス、中間発表ではなく修了公演、チケット代千円で上演時間は1時間…全てがプレッシャーでしたが上演後、見て下さった方から「面白かった」の一言が聞けて、なんとか自分達俳優部の「患者」を創りあげることができたのかなと思い嬉しかったです。
課題も残りましたが緊張しながらも本番を楽しむことができたのは私にとっては進歩だと感じます。
修了公演を経て、舞台は楽しい!と改めて思えたことでモチベーションが倍増しました。関わって下さった全ての方々に感謝しています。
ありがとうございました!

神長 和沙

今回の公演は北島さんではなく、シェイクスピアでもない作品。
最初は自主練時間の多さに戸惑いもしましたが、後半は要領もわかり、みんなで指摘しあったりデジカメに録画するなどして練り上げていきました。
本番当日、はじめてのミステリー作品で、本当に人が集まるのかすごく不安でした。
しかしその不安もどこ吹く風で、連日満員。私たちもとてもいいテンションで舞台にたてたと思います。
台詞がない、動けないのにどう魅せるかや、小道具を借りてくるなども普段はない経験でとても楽しく過ごせた年度末でした。
そしてこれで私たち本科は卒業。
2年間…色々と思い出しました。
不甲斐ないことに、今後何をするかがまだ決まっていませんが、ここで学んだことを生かし、様々なことを経験していきたいと思います。






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