福岡校レポート
2012.3.3
声優になりたい!と思う人は東京にいる人だけではありません。今や、全国各地に声優を夢見る人はいるのです。
SAGに「福岡校」が存在するのは、皆さまご存知でしょうか。
福岡・九州地方に在住していながらきちんとレッスンを受講してみたいけれど、年齢や費用・また時間の問題で専門学校や養成所への入学は厳しく、劇団にはまだ抵抗がある。
そんな人でも気軽に参加できるのが「SAG福岡校 年間クラス」です。
福岡校の実態をみなさまに大公開~★
SAG福岡校講師 兼・福岡アナウンススクール校長 川上政行 氏
ドアを叩いて開けてあげる。そのドアを開いて初めてスタートする。
声優になりたい。俳優になりたい。アナウンサーになりたい。いろいろな職業があり、進みたい方向は皆それぞれだけど、しゃべりの世界の根底はすべて一緒なのです。発声・滑舌・それよりも先行して作らなければならないもの。
それは「人間力」です。
SAG福岡校の生徒と初めて出会ったのはちょうど一年前。その頃の彼らは表情も硬く、初対面の私を少し警戒して見ているような印象も受けました。声優を目指す彼らは、やはりアニメは好きだけどプレイヤーとしての意識はほぼゼロに等しかったでしょう。
声優も俳優も、役者とは社会人のお仕事です。社会人としての自覚や常識がなければもちろん仕事をすることはできません。今だから言えますが1年前の彼らには、それをまだ感じられませんでした。
しかし、1年を通して触れ合っていくうちに、本当の彼らが見えてきました。声優になりたい!と思う彼らの心のドアの向こうには…熱い気持ち、相手を思いやる優しい気持ちがありました。自分ではなかなかドアを開くのが苦手な生徒にその手伝いをするのが我々の仕事であると気付きました。
もともといい声を持っているかもしれない、滑舌がよいのが自慢かもしれない。けれどそれと同じバランスで「素敵な人間作り」を行ってください。我々はその手伝いをします。
一緒に夢に向かって、頑張っていきましょう。
SAG福岡校講師 /女優 坪内陽子 先生
人は誰でも、心のどこかで「表現をしたい」と思っている生き物
福岡校には東京へ行って勝負するための第一段階として来ている人もいれば、「まずはお試しで」のライトなモチベーションの人など、さまざまな生徒がいます。全員に共通していたのは、「演技は好きだけど、恐る恐る…。」
そんな生徒が最初は多かったですね。モチベーションがどんなに高くてもやっぱりみんな消極的でした。
けれど人って絶対心のどこかに「表現をしたい」という気持ちを持っていると思います。演技での表現・絵画での表現・文字での表現…形は様々ですが、必ず持っています。福岡校にわざわざ来てくれている皆の中なら、なおさら表現したいという気持ちは強くあるはず。
しかしその気持ちを行動に移すことが、皆は苦手。けれど発表会で最後に「人に見せられる一つの作品」を作り上げることができたのは、週に1回しかつながることができない私の言葉に耳を傾け、理解して、それを自分の成長につなげられた成果だと思います。自分を表現するということはコミュニケーションの1つです。今後もいろいろな人とのつながりを大事に、積極的にコミュニケーションをしていき、人間作りに励んでください。そうすればおのずと、自然な表現ができる人間になれるはず。
坪内先生と福岡校の生徒。
2012年東京へ出陣組です!
坪内先生のお母様手作りのパペットたち。
発表会はこれを使った作品でした。
SAG福岡校 パペットアフレコ発表会 2012年2月12日
今回の発表会はパペットを使用したアフレコパフォーマンスです。自分が表現するわけでもなく、画面に向かったアフレコでもない。生徒自身がパペットを動かし表現し、VOICE担当の生徒が声を出す。チームワークや表現力が最大限に必要とされます。
生徒全員が台本を練り、先生により選ばれた人の作品(各クラス2作品)が使用されました。
その作品のパペット担当者により、パペットの衣装変えが行われる。
VOICE担当者は、パペット担当と息を合わせながらも芝居に集中。主役のパペットたちの心情を表現。ついつい自分の表情にも喜怒哀楽が出る。
大成功の本番の後は、1年間の修了集会。坪内先生より1人1人に言葉がかけられました。
SAG福岡校メンバー!1年間お疲れ様でした。
声優という仕事はどうしても東京で勝負をしなければなりません。
育ってきた地元を離れ東京にいくこと。まずはそれだけで皆さんにとっては大きな壁だと思います。
乗り越えなければいけない壁が多い分、福岡校の生徒にはガッツ!!を感じました。
川上校長先生、そして坪内先生が共通しておっしゃっていた「人間力を作ること」。
簡単なようで、なかなか難しいことだけど、1番大事なことです。
素敵な人間にはおのずと素敵な仲間が集まり、そして人脈が築ける。
役者にとって人脈は宝なのです。
そして出会いも宝。福岡校で出会った仲間と、いつか現場であいたい。と言っている生徒がたくさんいました。
ぜひ、実現させましょう!皆様お疲れ様でした。
TEL:03-5310-3535 FAX:03-5310-3838
MAIL:sag@actorschool.jp
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