プロデビュー

地上波アニメ【けんぷファー】に在校生レギュラー出演決定!

けんぷファー
©築地俊彦・メディアファクトリー/臓物アニマルカンパニー

SAG在校生が、10月より始まる新番組のレギュラーに決定いたしました!

TBS、BS-TBS、サンテレビ、CBCにて2009年10月より放送予定の新番組【けんぷファー】にSAG在校生、小林悠希が委員長役でレギュラー出演決定!

昨年に続き、今期もSAG生徒の在学中アニメーションデビューが決まる嬉しいニュースです!! チャンスはいつ巡ってくるかわかりません! 次はあなたかもしれないっ!

見事、レギュラーの座を射止めた小林さんは、SAG声優部週3コースの本科生(2年生)です。
小林さんに感想を語っていただきました。

小林悠希さんの現場レポート

けんぷファーに関ることが出来て

小林悠希さん演じる委員長
委員長
©築地俊彦・メディアファクトリー/臓物アニマルカンパニー

今回様々な経験をさせて頂き、その中で学べたことも色々ありました。
一番強く感じたのは、「活躍されてる方には活躍されてる所以がある」ということです。
当たり前ですが、理由もなく活躍されてる方は1人もいらっしゃらないんだなと。
プロと学生の違いを、目や耳だけでなく空気でひしひしと感じました。

「声優になる。」

この言葉は並大抵の覚悟で発していい言葉ではないんだと。
楽しい嬉しいわくわく。そういう気持ちだけではやっていけず、色んなプレッシャーや苦しみや恐怖が常に伴っていて、でもそれすら凌駕する位の声優という職業への強い想いがないといけないんですね。
そう考えると、やはり単純にどれだけ演技が好きか。
それが一番の分かれ道なのかもしれないと思います。
私は今まで、どこかほわほわと声優になりたいという夢を語っていただけに過ぎなかったのかもしれません。
そして、プロの世界を少し垣間見せて頂いただけでそれを痛感させられたということ。
それはつまり、私が今考えている以上にずっとずっと過酷で大変な世界なんだということだと思います。
そして、そんな世界でずっとキラキラ輝いてる人達が沢山いらっしゃるということ。
それはつまり、私が考えている以上にずっとキラキラしていて魅力的な世界なんだということだと思います。

私はそんな世界に以前より恐怖して、以前より強く惹かれています。

12月17日 けんぷファー最終回を視聴した感想

けんぷファー最終回。やはり自分の台詞を聞くと「うわあああ」となるのは否めません。
もっとああ出来たんじゃないかな、などと思ってももう後の祭りです。
じゃあ今もう一度やってみろと言われ違うものを提示できるのかというと、その保証もどこにもありません。所詮それは独り善がりのエゴでしかないのです。

私には課題が山積みです。今回の件でそれをより痛感しました。
ですがそれを「ああ自分ダメダメだ…」や「良い経験できた!」だけで絶対に終わらせたくはありません。
出来ないなら出来るように努力すればいい。

演技や声にはその人自身が出てしまうものだと思います。
自分を隠そうとしたままで演技は出来ません。
色々と技術的な部分だけではなく、人間としての内面も磨いていかなくてはと思います。
そう考えると、日々の出来事全てがレッスンに繋がります。
常にアンテナを張り色んなものを吸収し、技術的にも人間的にも成長したいです。

今回のことでヘコんでしまうことも多々ありました。
その反面、もっと上手くなりたい、いつか他の出演者の方のような演技が出来るようになりたい、という欲求が以前より更にむくむくと湧いてきました。
道のりは遠いです。その遠さに頭がクラクラしてしまいます(笑)
ですが、一歩ずつ確実に歩いていきたいと思います!

10月15日 第3話、オンエア!

けんぷファー
©築地俊彦・メディアファクトリー/臓物アニマルカンパニー

昔から、テレビから自分の声が聞こえることを何度も想像してはわくわくしていました。
しかし、いざそうなるとわくわくよりもバクバクで恐怖すら…(笑)
今まで味わったことのない緊張感でテレビの前に座っていたのですが、自分の声が聞こえてきた瞬間「うわあああ」と夜中なこともあるので小さく叫んでしまいました…。
もっとこうすれば良かったというのを探せばいくらでもあるのですが、何せ初体験な訳だし!と無理矢理開き直りました(笑)
こうして冷静な状態で客観的に完成したものを見ると、自分の課題が分かりやすいです。

あと非常に個人的なお話なのですが、高校の時にアニメーター志望の友達と「いつか一緒の作品が出来たらいいね」と語ってたんです。
なんと2人共初仕事でその夢が叶ってしまいました。
こんな偶然あるんだなぁとびっくりしましたが、すごく嬉しかったです。

9月某日 初収録(第3話)の巻。

前日は緊張のあまり眠れないのではと危惧していましたが、疲れていたためかしっかり熟睡。
とはいえ行きの電車の中では心臓ドキドキでした。
どのマイクに入ればいいんだろうとか緊張のあまり声や手が震えないだろうかとか色々考えてしまいましたが、実際にマイクの前に立っている時は不思議とそんなに緊張せずにできました。
これも一重に、周りのみなさんが作って下さってる空気のおかげだと思います。

収録が終わったあとは打ち入りもあり、どちらもとても勉強になりました。

当たり前かもしれませんが、養成所と現場の空気ってここまで違うんだなぁと改めて思いました。
現場は一見柔らかい雰囲気なんですが、根底に流れる怖いくらいの緊張感をすごく感じました。
その緊張感の中でやっている声優のみなさんは、本当にすごい存在なのだと身に染みて感じます。
並の精神力ではないです…!

私も鋼の精神力を身に付けるべく、まずこのぷよぷよの肉体から鋼(?)にしていこうと思います!
(皆さんすごく細くて綺麗な方ばかりなんです(T_T))
日本でも政治改革が行われていますし、それに便乗して私も肉体改革と精神改革に励みます!

7月23日 第1話収録 見学の巻。

小林悠希(1話目は出番なしのため、見学でした)

今までテレビや紙面を通してしか触れられなかった方々の仕事を、実際に近くで見ることができる。
楽しみ半分緊張半分…いえ、楽しみ2割緊張8割で現場に行かせて頂きました。

行って1番に思ったことは、当たり前かもしれませんがやはりこういう現場では挨拶がすごく大切なんだなぁということです。
私のような者にも他のキャストの方が丁寧に挨拶して下さり、改めて挨拶の重要性を感じました。

いざ始まると一気に空気が締まり、そこはまさにプロの現場でした。
台本の捲り方や視線や身体の動きや表情など、片時も目が離せません。

ポンっとテンションを一瞬で持っていける瞬発力や、求められたことに対し即座に対応できる柔軟性。
そして何より、やはりこういう業界は人間的に優れた人が残るんだなぁと思わせる方々ばかりでした。

30分という時間の中に、様々な人の労力や時間がギュギュッと詰め込まれているのを垣間見ることができました。

不安や緊張もありますが、今回見学をさせて頂いて楽しみな気持ちが大きくなりました!
うまくやろうとか失敗しないようにと考えるよりも、今の自分にできる精一杯をやりたいと思います。

2年前に北海道から夢を実現させるために、1人上京してきた小林さんのプロ初挑戦がひとまず終了いたしました。
演技を学び始めて1年半、憧れていた世界に実際に立ち、感じた様々な事柄はとても貴重な財産になった事と思います。

よくHPの色々な場所に記載いたしますが、松濤アクターズギムナジウムはあくまで学ぶ場所、養成所です。決してプロダクションではございません。
できる限り在校生にチャンスを提供していく姿勢は今後、より一層強めて行きたいと思いますが、本分はあくまで「学ぶ」ということです。
声優の世界は、簡単にデビューができる甘い世界では決してありません。
こういった先輩達の活躍が良い刺激となり、より一層在校生全体の「意識」が高まることを期待しております。

松濤アクターズギムナジウムは、今後もプロになるためにより良い環境を整えていきます。


キャスト(公式発表):井上麻里奈 野村道子 堀江由衣 田村ゆかり 名塚佳織 水樹奈々 中島 愛 阿澄佳奈 能登麻美子 川原慶久 三上枝織 小林悠希 後藤邑子 荒浪和沙 *敬称略

StarChild:けんぷファー
TBSアニメーション・「けんぷファー」公式ホームページ

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