連続ワークショップ第2回レポート 本田昌広監督のワークショップ

連続ワークショップ 第2回レポート

1日目:2008年8月23日(土)13:00〜17:00
2日目:2008年8月24日(日)13:00〜17:00

松濤アクターズギムナジウムが映像の世界で活躍できる俳優を本気で発掘・育成するため、日本映画界注目の映画監督と共に開講する連続ワークショップの第2回が8月23日、8月24日の2日間、開催されました。

 本田昌広監督

2回目になる今回の講師は映画監督だけではなく数々の有名CMのディレクションも手掛けている本田昌広監督。近年は映像配信サイトの短篇企画運営も開始。映像コンテンツ・プロデューサーでもあり、この3年間で制作したショートフィルムは40本というまさに最前線での活躍が際立つ監督です。

今回のWSも前回と同じ松濤アクターズギムナジウムの地下にあるライブスペース『OMEGA TOKYO』で行われました。
実際に芝居小屋としても使われているステージの上で実際に映画を撮っている監督の指導を受ける。役者を志す者にとってはこれ以上無い環境でのWSの実現となりました。
 ワークショップの様子

1日目、8月23日。本田監督のもつ独特な、その場を優しく包み込むような穏やかな雰囲気の中、WSが始まりました。
1日目の課題は即興芝居、2〜3人一組で監督の指示の元、与えられたシチュエーションを基に決められたエンディングへとお互いの意識を探りながら芝居を創り上げていきます。  ワークショップの様子

決められた台詞、段取りが無いからこその難しさに受講者は苦戦していました。
  ワークショップの様子  ワークショップの様子  ワークショップの様子
  ワークショップの様子  ワークショップの様子  ワークショップの様子

2日目、8月24日。今日の課題は昨日とは違い台本を使っての演技です。
このWSのために急遽、本田監督が書き下ろしてくださったショートシナリオを演じます。内容はビルの屋上から飛び降りようとする人間を、同じく飛び降りをしようとして屋上に上がった人間が止める。
時間にして5分程度の芝居のなかでどのような気持ちの変化が行われるのか、映像として記録をすることによって露見する、演者の細かな迷いを見透かして監督の指導が飛びます。  ワークショップの様子

一人一人が持っている物を大切にしてくださる監督。まず、その人個人が持っているものをぶつけて欲しい。その思いがとても伝わってきました。  ワークショップの様子

今回のWS、1日目と2日目では違う課題を指導していただきました。
2日間で共通していたことは「演技をしている自分の姿を撮影して見る」という事でした。
自分で自分を見る、もちろん普段鏡を見たり、街中でショーウィンドウに映る自分の姿を見ることはよくある事だと思いますが、演技をしている自分を見る機会はあまり経験できない事だと思います。客観視してこそ気付くことが出来る事。その大切さを監督は伝えたかったのではないでしょうか。  ワークショップの様子

映像演技ならではの難しさ、楽しさを知り、受講者達にどんな変化が起きたのか、これからがとても楽しみなWSでした。

まず、普通にアルバイトをしながら役者を目指している生活の中で、映画監督に会える機会なんてほとんど無いことだと思います。
その貴重な時間をどう有効に使えるか? どれだけの物を吸収できるか?
WSとはいえ真剣勝負は始まっています。

本田昌広監督

本田 昌広

Masahiro Honda

プロフィール:

1980年、電通映画社(現・電通テック)CM演出部入社。TVCMの企画演出をベースに映像制作をスタート。1985年に退社後、フリーランスとして500本以上のCM制作を経験。「サントリー・リザーブ友の会・本木雅弘」「NTTdocomo・iモード・広末涼子」「講談社・KING・瑛太」「ネスカフェ匠・伊東美咲」「JOMO・企業・竹内結子」などドラマ性の強い作品が多い。 映画監督作品は「バカヤロー2」「良いおっぱい悪いおっぱい」「四姉妹物語」「クリックシネマ・好き」「ハヴァ、ナイスデー」など。 1999年、株式会社パノラマ設立。2006年、映像配信サイト短篇jpの企画運営を開始。映像コンテンツ・プロデューサーでもあり、この3年間で制作したショートフィルムは40話となった。

代表作品:

  • 『バカヤロー2』
  • 『良いおっぱい悪いおっぱい』
  • 『クリックシネマ・好き』
  • 『ハヴァ、ナイスデー』

受講生の声

今回のワークショップ。1日目はラスト1時間だけ参加させていただきました。その日は予定があり元々欠席の予定だったのですが、少し見学するつもりで行くと参加させてもらうことができました。
監督には気をつかっていただいて自己紹介もする事ができ、色々いじってもらえて嬉しかったです(笑)
監督はとても親しみがある方で、ユーモアたっぷりに演出していただきました。自由にのびのびと芝居をする事ができ、とても楽しく感じました。
2日目は自分の芝居をビデオに撮って見てみるという事をやったのですが、普段自分の立ち姿や芝居する姿を見た事がないので少し恥ずかしかったです。
自分が出そうとしていた事が出ていなかったり、余計な動作が出て芝居の邪魔になっていたりして、自分一人では知る事ができない事を知ることができ、勉強になりました。
また機会があればぜひ監督にお会いしたいです。ありがとうございました。

今回のワークショップは、カメラを使って撮影したので、現在の自分がどれほどのものかを自分で見ることができました。
ワークショップの最初に自己PRを面接調で行ったので、オーディションに近い形であったと思いますが、自分の自己PRを後で見てみると落ち着きがないことがハッキリとわかりました。
今回のワークショップでは他にも即興芝居やエチュードも行い、それらも撮影して後で自分達でも見たのですが、演技の技術がどうかの前に不自然な動きや落ち着きの無さが目についてしまうものでした。
あまり見た事がない自分の動きを見る事ができ、今後の課題がはっきりと見えたワークショップになりました。ありがとうございました。

今回のワークショップでは、2、3人であるシチュエーションを作り、会話の流れをある方向に持っていく、ということをやりましたが、なかなかゴールにたどり着けませんでした。また、2日目にはセリフを喋りましたが、同じセリフでも演じ方は相手によって変化し、改めて、演じるということはコミュニケーションが大事なんだと感じました。

本田監督のワークショップでは、自分がカメラにどう映っているか、自分の演技を知る事の出来る素晴らしい機会だったと思います。また、他の受講生の方の演技も大変参考になりました。演じる人が違うだけで、同じ役でもこんなにも解釈が違う事を改めて知り、演技がもっともっと好きになりました!
ありがとうございました。