SAGレポート

★俳優部ロケレッスンレポート★

2013.11.6

俳優部ロケレッスンレポート

10/27(日)。SAG俳優部は映像演技の特別サービスレッスン(ロケレッスン)を行いました。
2年目になると、映画撮影を行う俳優部。しかし毎年のことなのですが、それまで舞台演技を土台に演技スキルを磨いてきたみんなにとって、「映像演技」は全くの別世界過ぎて、とにかく上手くいかない! 下手すぎる!
これではプロの映画監督を招いて映画を撮るに値しない。
ならば・・・1年目のうちに、映像演技に対する予備知識を備え付けよう!!と、いうことを目的とした今期はじめての取り組みでした。

講師はSAG事務局。SAG近くの川沿いで、SAGのビデオカメラを持って短い芝居を撮影。
カメラを通して、演技をしている自分を見て、皆、衝撃を受けるのでした・・・。
そんな俳優部基礎科に今回のサービスレッスンの感想をもらいました。

レッスン生感想

稲田卓

俳優部ロケレッスンレポート

一言で言うとこんなはずじゃなかった。何かがおかしい。自然に演じるって自分に言い聞かせたはずなのに、カメラがまわった瞬間体が思うように動かない。また表情や仕草など細かいところを意識しないと、意志がない動きだとすぐにわかってしまう。恐ろしい、心でついたウソは映像で正直に出る。そしてこれが記録として残るのも怖い。とにかく余裕が無くて注意されたことを意識してガムシャラにやった。撮り終えた映像を観て、慣れてなく挙動不審の自分がいた。しかし自分の演技がこう見られてるのだと分かったし、最初と最後で少し良くなっていたのが嬉しかった。

マナー講座は、自分達が楽しむだけでなく、お世話になった人たちに感謝をするためにあることを理解した。視野を広くして、色々なことに気づけるようにする。しかしそれではバイトしている時と変わらないので、東海林さんや先輩の話を聞いたり話したり、自分自身も楽しめたと思う。

今日の様に年上の人や教えてもらっている人には感謝の気持ちは伝えやすいが、自分の身の周りにいる人にはなかなか伝えにくい。自分が与えられている環境に満足して、その状況を当たり前だと思っている自分がいる。その裏には支えてくれる人たちがいることを忘れてはならないし、その人たちのためにも何事にも全力で頑張っていくことが大切なんだと思う。

今回の企画を立ててくれた佐藤さん、映像レッスンをしてくれた東海林さん、本当にありがとうございました。最高でした。

仲間恵

普段稽古をしている時は自分の姿を見る機会が少なく、どんな動きをしているのかがわからなかったのですが、映像だと自分の仕草・目線がよくわかりました。

舞台とは違い、少し動いただけで意味がある動きになるということが面白かったです。

また、何度も同じ演技をしなくてはならないということが私は一番難しいと思いました。エキストラでも何度も歩かなければいけないし、台詞のある役だと尚更、話し方も同じにしなければならないので、自分がどんな動きをしたかきちんと覚えておく集中力が必要なのだと感じました。

今回教えて頂いたことを来年の映画撮影で活かしていきたいです。

佐藤ちあき

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初めての経験だったのでとても緊張しました。
今まで普通に見ていたドラマや映画、CMがあのように時間を掛けて作られていた事に驚きました。
セリフを覚えて、動きも頭に入れて、更に自分がどんな芝居をしたのか、立ち位置はどこなのか、そういった細かい所まで覚えていなければならないのは本当に難しいということを実感しました。

寒さや、何度もする返し、様々な事に忍耐力が必要で、実際の現場はそれ以上のものが要求されるのだろうと思いました。

客観的に自分の芝居を見るのも普段あまりしなかったので、自分の動きや目線があまりにも酷いという事にも気づけました。
集中力、忍耐力、記憶力、精神力と、舞台でも必要ですが、舞台とはまた違うものが必要とされ、大変疲れましたが、とても楽しいレッスンでした。
来年の映画撮影では今回のレッスンを踏まえて臨みたいと思います。
ありがとうございました。

森下拓紀

俳優部ロケレッスンレポート

今回、映像ロケレッスンを受けての感想は、カメラの前に立つとあまり緊張しているつもりがなくても、体が緊張してしまい、普通の歩きの動作でも動きが硬くておかしくなってしまうものなんだということがわかりました。単純に人から見て、自分がどう見えるか、普段の動きや癖を意識することなど、自分の体を具体的に把握したいと思いました。
また、映像ならではのカメラの映る範囲を意識して動くという難しさを知りました。
今回のレッスンの経験を活かして行きたいと思います。

羽田野葵

映像サービスレッスンを受けて。
舞台と映像の違いを身を以て体感出来ました。
細かな動作や繊細な動きを求められ、瞬時な理解力と行動力を求められる映像は舞台とは違いとても難しい物だと改めて感じる事が出来ました。
舞台と映像を両立する事は難しい事だと思います。
しかし、これから自分の役者人生の視野を広げる為にも、正しい知識と瞬発力を付けて、励みたいと思います。
この度は、貴重なお時間ありがとうございました。

鈴木瑛子

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今回のサービスレッスンは今までの経験が少ないものばかりで、勉強になることばかりでした。

慣れたら平気になるのかもしれませんが、室内でただ歩くだけでも、カメラワークを気にする…以前に、カメラが回っているだけで緊張していつもと同じ歩き方ができなくなりました。飲み物を飲むのも一苦労で、CMに出る方は一本のCMのために何本飲み物を飲んでいるんだろうと思いました。

他に難しいと思ったことは、撮影する角度を変えて同じシーンの同じ演技をすることです。

いただいた三つのシーンのうち私が演じたシーンはあまり動かないものでしたが、それでもどの台詞で振り返ったか、手すりに寄りかかる体勢は同じになっていたかと気になって身体が強張るのがわかりました。

舞台以上に台詞を間違えるのは致命的で、間違えなくても何度も同じ台詞を言ったり、一言だけ抜き出してそこだけ撮ったりしているうちに台詞まで強張ってきて焦ったりもしました。

他の人のシーンのエキストラで映っているときも、自分自身も違う人でも急に動いたり走ったりしてしまうことでシーンの主役よりよくない意味で目がいってしまうことがあって、後で見るとうーん、と思うことも多かったです。

他にもサイレンが鳴ったり散歩の方が通るたびに、以前友人の映画に出演させていただいたときに屋外の撮影で車や人が来るたびに撮り直しになっていたのを思い出して、屋外で撮影するのは大変だろうな、と思いました。

しかし、今考えると、映像演技はむしろアフレコにも通じるところがあって、映像演技も難しかったり苦手だからといって敬遠している場合ではないと思いました。

あとレッスンを見ていて思ったのが、DVDに時折ついてくるメイキング映像やNG集はやはり面白いということです。

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